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Environment Section By Osaka Association of Small Business Entrepreneurs
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大阪中小企業家同友会環境部会とは。

大阪府中小企業家同友会の会員のうち、自社で環境経営を実践、追及している中小企業経営者による部会です。
部会員の多くはEA21などのEMS(環境マネジメントシステム)の認証を取得しています。
環境部会の活動は、EA21認証取得スクールの運営と、部会員同士による経験交流や情報交換、勉強会、企業訪問会、などです。

あなたも仲間になりませんか?

環境経営を志す中小企業経営者なら誰でも参加できます。
但し、大阪府中小企業家同友会に入会いただくことが条件です。

EA21認証取得スクール受講生を募集しています。

受講には、大阪府中小企業家同友会へのご入会が必要です。
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リーズナブルな受講料1万円(うち5000円は環境経営部会年会費、環境経営部会員なら5000円のみ)で、 親切、丁寧な指導により、認証取得まで確実に導きます。

お知らせ

2022/10/31 あれから11年、福島原発の周辺の町は今

あれから11年、福島原発の周辺の町は今
~環境省主催・福島復興スタディツアーに参加して/5月21日・22日~

西岡化建(株)西岡 洋子
(大阪北ブロック/三島支部)

環境省持続性推進機構のご招待を受け「福島復興の今を知るスタディツアー」に参加しました。昨年末の企画をコロナ禍第6波のまん延防止等重点処置が取られて中止しましたが、全国で解除されたことから実施されました。
JR上野駅から常磐線で3時間弱、JR富岡駅に集合して2日間、地震、津波と共に起きた原子力発電所事故からの全域避難指示を受けた12市町村のうち中心部の4つの町を視察しました。気の遠くなるような長い年月をかけての廃炉への取り組みと、地元の人の地域への愛、執着が復興への道のりに刻まれています。ぜひ皆様にもお訪ねいただきたいと思い、ほんの一部ですがご紹介いたします。

車窓には被災した水産施設

5月21日(土)東京電力第1発電所のあった富岡町

マイクロバスにて「とみおかアーカイブミュージアム」着。特別展「震災遺産を考える2022」では震災前の地域の特徴、富岡町の成り立ちと複合災害がもたらした地域の変化を伝えます。全域が避難地区となっていた富岡町で、ようやく大型複合商業施設「さくらモールとみおか」が2017年3月に全面開業。飲食店3店舗と日用雑貨店、食品スーパーとドラッグストアが加わり、暮らしを支える拠点と交流の場所として賑わっています。昼食は人気の喜多方ラーメン、夕食も調達しました。

喜多方ラーメン

東京電力廃炉資料館

原発事故の事実と廃炉事業の現状を確認できる場として「東京電力廃炉資料館」が「旧エネルギー館」をリメイクして作られています。ゾーン1プロローグは東京電力からのあいさつ。ゾーン2は記憶と記録・反省と教訓として事故が起こった時の様子を映像と図解で時系列に説明しています。ゾーン3廃炉現場の姿では、廃炉への取り組みを、汚染水処理、燃料、燃料デブリ取り出し、土壌除染廃棄物処理などの対応別に説明しています。喫緊の課題として、貯蔵し続け満杯となった冷却水を海へ放出することに関しては、周辺地域、また周辺国からも安全性が懸念され取り沙汰されています。今の進捗状況で廃炉にはあと30年から40年の月日を見積もっていると説明されました。

廃炉資料館展示

汚染源を取り除く多核種除去設備

土壌分析作業の様子

東京電力廃炉資料館(旧エネルギー館)

汚染土壌の中間貯蔵施設/大熊町・双葉町が受け入れを決断

福島県内の放射能除染で発生した除去土壌(1400万㎥・東京ドーム11杯分)が入った大型土のう袋が各地仮置き場に積み上げられています。2015年3月開始の中間貯蔵施設は、土壌や廃棄物を受け入れ最終処分するまでの間、集中的に貯蔵するための施設です。安全性の確保を前提としつつ、減容技術(可燃物焼却・灰処理)の開発や除去土壌の再生利用に関する実証実験をしています。
【中間貯蔵の手順】
仮置き場より土のう袋を収集⇒分別施設にて破袋、ふるい機にかける⇒草木や根を分別した土壌を遮水シート張り土壌貯蔵場に投入⇒敷きならし・締固め⇒飛散防止⇒被覆(キャッピング)⇒浸出水処理⇒放流
【モニタリング】
敷地境界や土壌貯蔵施設などの周辺では、地下水や河川などのモニタリングポストを設置。放射線量の測定結果はすべて公表されます。

除染土壌土のう袋フレコンパックの仮置き場

中間貯蔵施設案内図

遠くに海、原発を囲む位置に設置

受入・分別施設

「ほっと大熊(宿泊温浴施設・交流研修施設・商業施設)」にて宿泊

 原発のひざ元、大熊町の規制解除は遅く、今も帰還困難地域(立入禁止)、特定復興再生拠点(立入禁止)、立入規制緩和区域(夜間立入禁止・宿泊禁止)で町のほとんどを占め、あとは山林です。南端の大川原地区にようやく2021年10月、復興拠点とする施設「ほっと大熊」が完成しました。
【被爆線量の研修】
研修室では元大熊町町会議員松永氏から住民避難の体験、現在の大熊町の暮らしなどを聞きました。次いで東電福島第一原発事故による「環境汚染からの福島の復興・再生の取組」をテーマとして環境省地域再生・資源循環局参事官の番匠氏による研修会が開かれました。事故後の空間線量率の推移、住民への避難指示、被ばく状況と防護対策、建物道路の洗浄、農地森林表土の削り取り、除染の実施状況が説明されました。除染は、長期的に追加被ばく線量を年間1mSv(ミリシーベルト)以下とすることを目標とし、測定値0.23μSv(マイクロシーベルト)以上の区域で実施されたそうです。

除染後の土地に建つ、イチゴハウスを見学

環境省/持続性推進機構/案内ボランティア/EA21オブザイヤー受賞社

5月22日(日)浜通りへの愛13市町村連携

研修室にて「HAMADOORI.13」代表吉田氏による「若者起業支援事業」フェニックスプロジェクトの活動が報告されました。福島県浜通り13市町村の広域連携により、地域の企業経営者や若手リーダーたちが全力で起業支援し、未来への扉を開く青年の帰還を募ります。2021年8月よりスタートした震災復興支援財団の補助金認定は、第一期の4企業が確定し、第二期募集に入っています。

双葉町産業交流センター・原子力災害伝承館

2020年3月双葉町の避難指示が一部解除。2022年4月から一時立ち入り帰還が始まり一歩ずつ未来へ進んでいます。産業交流センターでは貸事務所、会議室、レストラン、土産物店などもあり、一時帰宅の町民が利用されています。
すぐ隣には、震災、原発事故の記録と教訓を広く国内外へ発信する場所として福島県が原子力災害伝承館を整備しました。複合被害を経験した語り部講演や減災・防災の研修プログラムが提供されています。

ウィンドウ越しに見える双葉町産業交流センター

浪江町立請戸小学校が震災遺構に

雨の中、震災遺構とされた請戸小学校を車窓に見ているとき、突然にわめくような怒号の音が社内に拡がりました。全員のスマホから緊急アラームが鳴った凄さが忘れられません。震源地茨城県沖M6.0、最大震度5弱、12時24分発生の地震で常磐線は止まってしまいました。10年が過ぎ、復興の兆しが見えるかと思ってからも常に余震が続く、地域の深刻な悩みを体感しながら「スタディツアー」の日程を終えました。

震災遺構 請戸小学校

 

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